いい人たちに囲まれて、楽しくイキイキと、賑やかに― 山髪畑家 市川登志子さん
今の自分は、床屋は3割くらい。残りは地域のために
飯綱には、第2だか第3だかの人生を、色んなしがらみのないところで楽しみたいな、と思って来たの。つい最近まで朝から晩まで仕事してきたから、ちょっと自由になりたいなって思って。 はじめはここで床屋やるつもりなんてなかったんだけど、「飯綱に床屋さんがないから是非やってくれ」って言われて。ずっとやってきた仕事だし、皆のためになるんならって、始めたの。
来てみたら、地域の横のつながりがなくてびっくりして…近所の人たちだけでも集まって楽しめるような交流会をしなくちゃなって思ったのが始まり。それがおかげさまで賑やかになって、交流がちょっと盛んになってきたかな。
「必殺遊び人」なの。今までがむしゃらに働いてきたから、余生はみんなと交流を楽しんで、人間同士のつながりを持って死にたいな、と思ってね。おかげさまでいい人たちに囲まれてね。自分のペースにみんなを巻き込んでるって感じで。自分の中では床屋の世界は3割くらいしか置いてないの(笑)。残りは地域のためにね。
親と子が真剣勝負する親子野球
この辺りには球児だったお父さんが結構いて、それなら息子たちにお父さんが胸を貸してやればいいんじゃないのって、始まったのが3年前。子どもをダシに、親が一杯飲むっていう席を設けようと(笑)。
年に2回、親子が野球で真剣に対決するの。子どもは小学1年生から6年生までで、中学生が入ることもある。結構互角に戦うのよ、大人が負けたことだってあるし。お父さんたちも手を抜いたりしないで、真剣。
親子だから意味があるの。女の子たちと奥さんたちには試合の後のお料理を手伝ってもらって。「男たちは今戦場で戦っているんだから、終わってきたらもてなししなきゃいけないんだから、女の子もエプロンしてちゃんと来なさい」って言って。去年は餅つきもやったのよ。
みんな喜んじゃってね、子どもたちも成長するし、楽しく、イキイキと。
飯綱湖は隠れたパワースポット
飯綱って、市内から近くて、これだけ自然がいいっていうロケーションがすごいよね。ただ、いいところはいっぱいあるんだけど、それぞれがバラバラ、関連性がなくて、それがもったいない。
飯綱湖は、ちょっと隠れたパワースポットよね。春の芽吹きも、紅葉も綺麗。小さいけど素敵なの。
うちの前の道(※飯綱湖の近く)、土手にずーっとアジサイと水仙を植えたの。隠れた花見スポットで、散歩コースにしている人も多くてね。うちも「和み処」っていう名前をつけて休憩所にしてるから、散歩の途中に寄っていってくれたらいいわね。
(2012年3月14日)
■ 山髪畑家
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