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馬の上から今まで見えなかった景色が見える― 飯綱高原乗馬倶楽部 村田眞一さん

村田さんは、頻繁に大座法師池の辺りを馬でお散歩されています。子どもの頃から馬に親しんでいたこともあり、「馬に乗るのは特別なことじゃない、多くの人に気軽に楽しんでもらいたい」と語る村田さん。人と馬の接点を増やしたいと、色々と計画を立てていらっしゃいます。

馬のいる風景を根付かせたい

写真 飯綱高原乗馬倶楽部の会員さんの代表をしています。会員さんの意見を運営会社に伝えたり、クラブを楽しくするためのことを応援する、大会やイベントを主催したり、会社主催のイベントを応援したり―楽しく乗るためにはどんな風にしたらいいか、色んな会員さんの話を聞きながら常に考えています。
クラブ場内の乗馬レッスンは二人のインストラクターが専属でやっていいて、僕はクラブの外で乗る時の責任者です。ある程度乗れる人たちが池の周りを歩きたいとか、山の中を歩きたいとか、そういう人たちを先導して一緒に楽しむ。

2011年9月に乗馬トレッキング大会をやって、県内・県外の人たちを呼んで外場で乗馬を楽しんだ。飯綱の林の中や池の周りの、人間が歩けないようなところを散策して。普通ではできないことなので、それを広めていきたい、年に1回くらいやっていきたいと思っています。

飯綱高原で乗馬ライフを楽しみたい人、馬に乗りたいけど乗る機会がない人たち、楽しんでやる人たちを増やしたい。まずは馬に跨がって、馬に親しむことで興味を持ってもらったり、大座法師池に行くと馬を散歩しているのが見られたりとか、そういったロケーションを根付かせたいと思っているんです。池の周りで馬が歩いていたら、観光客も足を止めるでしょ。「飯綱に行けば馬がいるよ」「馬に乗れるよ」っていう風に定着するといいよね。イベントの時だけじゃなくてね。

馬の上から今まで見えなかった景色が見える

僕自身は北海道生まれで、小学校の時にこっちに移ってきたんだけど、親父は北海道の開拓民だったの。向こうで小学校上がった時に、交通手段は馬しかないから、雪のないときは小学校へ馬で通ってたの。その頃は畑耕すのも馬でやってたから、大体どこの家にも2、3頭はいたんじゃないかな。馬の乗り方は教わったりしないで、ただ背に乗せられて、「落ちないように気をつけろよ」って、それだけだった。隣の家が牧場や原野の向こうにあるようなところだから、遊びに行くって時はお弁当持って馬に乗って行く。冬になると馬に大きいそりをつけて、子どもが2〜3人乗って行く、それが要するにスクールバスだった。

だから、乗馬は正式にインストラクターに教わったことはなくて、自己流でただ落ちないようにやってた。20年前に縁があって久しぶりに馬に乗ったんだけど、自転車と同じで乗り方って忘れないんだね。

馬には誰でも乗れるんですよ。馬に乗ることで今まで見えなかった飯綱の景色が見えてくるだろうし、馬の上から見る飯綱の景色も違うだろうし、林や隧道なんかの今まで入れなかったところにも入れる。足の悪い人も馬に乗って、自分では行けないところまで行けばいい。

飯綱には高原のいいところが全部ある

飯綱って、雪が降ったりしても簡単に安全に来られる場所だよね。それでありながら、高原のいいところが全部ある。 自然をそのまま生かして、人間が歩いたり走ったり、動物と人間が遊ぶようなことができるといいよね。現在あるものを100%、120%使ってね。あまり施設が整っていると、逆にそれができなくなる。

おすすめの場所は、大座法師池の周りの林道かな。週に2〜3回は馬で散歩してるの。ブラックバスの放流をしないように、パトロールも兼ねてね。
ここに来ればいつでも馬に乗れますっていう風にしていきたいよね。大座法師池っていうとすぐに馬が思い浮かぶくらいに。

(2011年12月17日)

写真■ 飯綱高原乗馬倶楽部

〒380-0888 長野県長野市上ヶ屋2471-613
TEL. 026-239-3135
>>飯綱高原乗馬倶楽部ウェブサイト

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